新10 1-
122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 7/31 18:7:52.11 ID:QQGzVXV40
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Cが女に対する恋心を自覚したのは、皮肉にも彼が生家から数十キロ離れた都市部へと引っ越した後のことだった。
Cが小学校を卒業すると同時の、親の仕事の都合による転居だった。
もちろんCは女との別れを惜しんだ。言い知れぬ悲しさと寂しさ。だがその時の気持ちは、
思い返せばまだ『仲のいい友達と別れるつらさ』に過ぎなかった。
知り合いなど全くいない街の中学校で、Cは肺に、いや、胸に小さな穴が開いていて、
そこから何かが常に漏れ出しているような奇妙な感覚を味わうことになる。


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