新10 1-
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 8/4 5:58:31.31 ID:97dqhGPu0
日差しが眩しい、暑い、暑い、とある日の夏の午後。
一組の男女がバスに揺られている。
バス停を降り、少し歩いた先には木漏れ陽の差し込む石階段。
その階段の行き着く先は―――。
女「男おおおお・・・!!暑いぞおおおお・・・!!」
いくら日陰があるからといっても、蝉がけたたましく鳴いている。
蝉の声は、それだけで暑さが3割増しされそうだ。
男「もうちょっとだ。我慢しろ」
そう言って男は、女の手を引っ張っている。
ほんの5分前までは逆の立場だったのだが。
男「ったく、お前がそんなだとこっちまで暑さにやられそうだ」
女「そんなこと言われてもおおお・・・!!」
男「ほら、もう少しだ。上に着いたら自販機があるから」
女「本当か!?それならはやく行こう!!!」
また、立場が入れ替わった。
やれやれ、男はそんな感じの表情を見せて女に引っ張られていった。

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