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55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 8/4 6:17:43.97 ID:97dqhGPu0
>53 しょぼいけど続き
男は表情を戻し、泣いている女の頭をそっとなでた。
男「悪い、嫌な事を聞かせちまったな」
女「違う・・・!・・・グスッ、そうじゃない・・・!
私、男の事わかってるようで分かってなかったんだなって・・・!!」
男「ああ、だから今日お前とここに来たんだ」
女「え・・・?!」
しまった、という表情を一瞬見せたが、悟られないように男は誤魔化した。
男「え、あ、ええと、ほら、そうだ。お前何か飲みたかったんじゃなかったのか?
ここを突き当たって右に自販機があるから買ってきな。俺のおごりだ」
飲み物代を女に渡して、自販機へ行くのを見送った。
その間、一人になった男は墓に向かって手をあわせた。
男「・・・おふくろ、今日一緒に来たあいつが、今俺の一番守りたい人です」
男「ドジで、おっちょこちょいで、不器用で、常に暑苦しいような奴だけど」
男「素直で、がむしゃらで、健気で、一途で・・・」
男「あいつがいてくれたおかげで、毎日が楽しくなったよ」
男が墓前の母に見せた笑顔に、飲み物を飲み終えた女は、更に惚れてしまった。
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