新10 1-
696:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 8/5 6:36:11.06 ID:SsIl2Gld0
>694 続き
夏休み前最後のHRが始まった。
と言っても、通知表を渡してもらうだけである。
成績が良かった、悪かった、と言う会話はこの日しか聞けない。
男友「男〜、成績どうだった?」
男は、男友に無言で成績表を見せた。音楽と体育以外オール5、という完璧な成績。
その音楽と体育でさえ4である。
男友は、もの凄い驚いた顔をした後、肩を落とした。
男友「お、お前に聞いた俺がバカだった・・・」
そんな見事なコントを見せる二人に近づく影が二つ。女と、女友である。
女友「ホント、完全無欠な男と比べるなんてバカしかやらない事だわ」
女「バーカ!!!バーカ!!!」
男友「ぐっ・・・、黙って聞いてりゃ・・・! お前らの成績も見せろ!!」
そう言って男友は女子二人の通知表を取り上げて、自分のと見比べた。
刹那、男友はにらめっこなら必ず勝てるであろう顔を見せた後、再び落ち込んだ。
女友は高飛車な笑いをしている。
女は、膝をついて落ち込んでいる男友を突っついている。
男は、『我、関せず』を貫いて、読書をしていた。

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