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709:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 8/5 7:38:15.27 ID:SsIl2Gld0
>708 続き
男は、家族連れやカップルで賑わう海を、砂浜に体育座りで眺めていた。
(いつ以来だろう。海に来たのは)
男はそっと目を閉じた。
(そうだ、家族3人で来たとき以来だ。俺と、おふくろと、―――)
束の間の回想から、女の声で現実に戻された。
女の方へ視線をやると、チャラチャラしたナンパ男が二人。
少しだけ、カチンときた。
この感情が何を示すものかはわかっていないが、怒りであることだけは自分で認識できた。
男はすくっと立ち上がり、女のもとへ近づいていく。
女はしつこいナンパにうろたえたが、男の姿を発見すると、一目散に男の元へ逃げた。
男はナンパしてきた奴らを睨みつけて、追い払った。
女「男おおおおお!!!何か怖かった!!!!!!」
男「・・・人が少ないところに移るか」
女「えっ、それって!!?もしかして私にいやらしいこt 男「ボケてないでさっさと行くぞ」
女「(´・ω・`) 」
数分ほど歩いただろうか。
行き止まりっぽい岩礁を越えると、人が全くいないビーチが、そこにはあった。

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