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713:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 8/5 7:51:35.09 ID:SsIl2Gld0
>712 続き
男は波打ち際へ行った。
たまに打ち寄せてくる波の冷たさを足元に感じながら、男以上にはしゃいで泳いでいる女を見ていた。
男「はあ・・・、あいつもあの暴走が無けりゃ可愛いんだがなぁ・・・」
ふと、気が付いた。
可愛い? 誰が? 女が? まさかそんな―――。
ということは、俺は―――。
そんな事を考えていると、不意に大きな波がやってきた。
男「うわっ!!」
海水パンツは履いてはいるものの、もともと海に入ってまでして濡らすつもりは無かった。
先ほどの大きな波は見事に男の海水パンツを濡らして、先ほどまでの考え事ごと沖へ流れていった。
女「あはははははは!!!男、さっきの反応面白かったぞ!!!!」
男は、再びカチンと来た。でも、先ほどのナンパの時とは違う。そうだ、これは、羞恥心からくるものだ。
男「 笑 っ た な ? 」
女「あはははは・・・はは・・・は・・・」
女は男の背後に、本来見えないはずのオーラが見えた気がした。それも、とびきりにどす黒いオーラが。
その後数分も経たないうちに、女の『なー』という叫び声が静かなビーチに響き渡った。
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