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28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 8/5 17:56:04.17 ID:TX4fKIn50
〜エピローグ〜
昔々あるところに、大層仲のいい夫婦があったそうです。
旦那さんは狼で、奥さんは人間でしたが、そんなことを気にした様子も無く、二人(?)は万年新婚さんのようでした。
女「男ぉぉぉぉ!! 森の罠に兎がかかっていたぞぉぉぉ!!」
男「おっ、今夜はごちそうだな」
言って、狼の旦那さんは顔を綻ばせました。
奥さんに捕まっている兎が「店長ゥー! 店長ゥー!!」と鳴いているのはスルー推奨です。
…ここ数年で、無愛想な狼も大分笑顔を見せるようになってきました。奥さんの影響で、少しは素直になったのかもしれません。
そうそう、二人の間にはちゃんと子どもも出来ました。イヌミミの可愛い女の子です。
後輩「え? いつの間に私、先輩の子どもになってるんですか!? これじゃ結婚できないじゃないですか!!」
どうやら狼の血となり肉となったお婆さんは、二人(?)の娘さんとして転生したようです。良かったですね。
後輩「良くないですぅぅぅぅ!!」
女「おっ! 娘も遠吠えをするようになったな!!」
男「ああ、お前そっくりだ」
そう言って微笑むと、狼の旦那さんは奥さんの肩を優しく抱きました。
奥さんの方も心得たもので、目を瞑ると、唇を旦那さんの方に突き出します。
そうして二つの影が重なるのを、太陽と真昼の月が優しく見守っていたのでした。
そうして長い長い時が過ぎて、鉄の翼がドラゴンを追いやり、学者さんが魔法使いに取って代わった時代。
とある森に、狼の耳と尻尾を持った一族が住んでいるとか、
その一族の長の娘には、代々赤いずきんが伝えられているとか、
キャラの薄い後輩がイヌミミっ娘としてようやくキャラ立ちできたとかは、
神様だけが知っていることなのでした☆
〜これで終わりッスよwwwwwwwwwwww〜
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