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444:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 8/6 2:56:04.65 ID:1Kwf7LXx0
男友「あたたたたた……って、ぅおっ!!?」
どうにか生きていたようだが、頭が痛い……こぶでも出来たのか
いや、あれだけの高さから落ちてそれだけですんだのが幸いだろう
しかし、それ以上に驚いたのは一緒に女まで落ちてきていたからだ
男友「だ、大丈夫か……!!?」
女「ぅう……っ!!」
どうも両足を始めとして、全身を強く打たれたらしい
男友が転がるのを止めようと無茶な体勢を取り、自身の受身はし損ねたようだ
その深刻な事態に、男友の顔は真っ青だ
男友「と、とにかく助けを待とう!! 下手に動くより、ここにいた方があんぜ……」
そう言いかけた時、何か大きな塊ががさごそと動くような音が聞こえた
まさかとは思う、いくら山の中とはいえそんな馬鹿な話があってたまるか
しかし、その……まさかと気づいた時には逃げ切れまい
男友「……女ちゃん、ちょっとここから離れよう。ほんとにちょっとだけな……」
女を担ぎ、男が足跡を残さないよう足音を立てないようにそっと歩き始めた
男と女友は急いで下山し、2人が落ちた所へ地元住民や警察を案内した
この辺りは熊が出ることは無いらしいが、それでも下手に奥の方へ迷い込まれれば危険だ
ロープを使い、2人が落ちたと思われる下方へと大人達が慎重に降りていく
しかし、そこに2人の姿は無かった
どうやら、下手に奥の方に行ってしまったようだった……
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