新10 1-
446:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 8/6 2:57:30.94 ID:1Kwf7LXx0
心細いのだろうか
普段男の前ではあんなに熱いのに、やはり女の子なのだ
男友は女の横に座った
地図はもう見ない、もう動くまいと観念したのだ
女「……なぁ」
男友「ん?」
女「わたし……男に……嫌われてるのかなぁ?」
初めて聞く女の弱音、元気の証拠のアホ毛も垂れ下がってしまっている
男友はふーっと息を吐いた
男友「んなことねーべ」
女「だって、男はぁ……私と、わ私といいても楽しくなさそうなんだぁ!!!!」
半分うなされているような、そんなどもった声を出す
男友「……んー、あいつはさ、けっこー複雑な家庭に生まれ育ってきたんだ。
だから、ちょーっと愛情表現が下手なだけで……別に女ちゃんのことを嫌いってわけじゃねーと思うぞ。
だって、あいつ、嫌いなヤツにはもっと容赦しねーから。な?」
男「どういうことだっ!!! 大の大人がこれだけいて、どうして2人を見つけられないんだっ!!!!!!」
女友「ちょっと……落ち着きなさいよ!」
男の剣幕に圧され、大人達がたじろぐ
その剣幕、その眼は異常なまでに鋭かった
大人A「わ、わかってるから。な? い、今、ここいらに詳しい猟師さんと話して……」
男「もういいッ! あんたらには頼まない!!!」
そう怒鳴ると、男はこの山の地図とコンパスを持って座り込み、睨みこんだ
この態度に、流石に大人達もかちんときたらしい
大人B「君が2人を心配なのはわかる。しかし、この山に詳しい私たちを差し置いて君に何が出来るというんだッ!!」
その問いかけに、男は答えた

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