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126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 8/7 13:6:27.06 ID:TxG7pg4Q0
男友「……おーい、ナニ変な歩き方してんだ? まるで怯えたネズミだぜ?」
男「あァ……そうだな」
男友「? どうしたんだ、アイツ?」
女友「女ちゃんが風邪引いてね。叫ばなく、移動の際に地響きがしなくなっちゃったのよ。
だから、今はそっと静かに音も無く近づいて背後から出せうる最大限の力で抱きしめてくるの。
一度それをまともに食らっちゃったから……」
男友「なーるほど。あんなに笑えるほど警戒して、ビビっちゃってるわけだ」
男「誰がビビるか! あれだ、女の方も俺を探索するというレーダーが働かなくなってるみたいだし……イーブンだ、イーブン!」
女友「(うわー、こりゃ相当きちゃってるわ。今まで、覚悟や防御する時間や余裕があったからねー)」
その時だった。女友は見た
背後から獲物を狙う猫……虎の眼を……
男が背後の気配に気づいた時には遅かった
女は既に手を回し、抱きしめる直前だった
男「……うわぁああぁぁっ!!!」
あの時の痛み、恐怖が男の中に目覚める
窮鼠猫を噛む、追い詰められた理数系の男は武闘派の女に抵抗を示した
不意打ちだった、女の体勢は崩れ……そのまま男も倒れこんだ
結果、息の荒い男が急に風邪で弱っている女を押し倒した……そういう図が学校の廊下で生まれてしまった
男「……あ」
女「お、男……? そ、その……も、もっとやさしく……壊れちゃう……」
……
教師「はいはい、どいてどいてー。不純なケダモノが生徒指導室まで通りますよー」
男「俺は無実だ――――っ!!!!」
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