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166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 8/9 20:35:40.61 ID:9Pn5m1QK0
「男ぉぉぉぉ!金が無いぞォォォォ!」
「また魔道書買ったのか?お前は火属性ぐらいしか使えないんだから、水属性は諦めろ。
火属性はそろってるんだからさ」
「いやだぁぁぁぁぁ!お前とおそろいが良いぃぃぃぃぃぃ!」
全く、何時も何時もおそろいが良いとか言って無駄に水属性魔法専門魔道書ばかり買い揃えている。
俺の名前は…アイツには教えてない。アイツは炎(仮名)だ。俺の彼女だとか言い張っている。
時にはうちの魔法学校の全校集会でいったりと、とんでもない奴だ。
「お金が無いんだからモンスターを狩りに行くぞォォォォォ!特に値が高い賞金首をぉぉぉぉぉ!」
「また賞金首か?今は…ホワイトドラゴンが高いな。上級竜族だが、行くか?」
「もちろんだぁぁぁ!私達の愛は無敵だぁぁぁぁぁぁぁ!」
「だからそれ言うな。こっ恥ずかしい。馬車が来たしさっさと行くぞ」
三十分後。クリスタルの森
「やっと着いたか、さっさと探して狩るぞ。あと、牙とかは高く売れるからな。取れよ」
颯爽と馬車を降りる俺。うむ、我ながらカッコいいぞ、俺!
「おぉぉぉ!男、かっこいいぞぉぉぉぉぉ!」
そうだろそうだろ。俺よりもメガネが似合ってカッコいい男なんていないからな。
「さぁ、行くぞ。フレイムメイスは研いであるよな?」
「勿論だ男ぉぉぉぉぉぉ!ピッカピカだぞォォォォォォ!」
見事に研がれたメイスを俺は見て、うむ、と反応を示す。そして少しずつ、俺達は歩いていく。
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