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549:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 8/10 12:32:36.51 ID:1qkPBucX0
>546 続き
噛み合ってない所は脳内補完してくれると幸いです。
翌日は、あいにくの雨だった。
いつもなら男と一緒に登校するのだが、今日は意図的に登校時間をずらした。
女が学校に着いたのは、遅刻にならないギリギリの時間だった。
休み時間、女が廊下を歩いていると、男が友達を話をしているのを見つけた。
男が女のほうをちらりと見た。視線が合った女は昨日の光景を思い出してしまう。
胸が痛む。男がこちらに近づいてくる。
男「おい、待っ」
女「―――っ!!!」
女は、男から遠ざかるように駆け出した。
そのあと放課後まで、女は男を避けるようにして過ごした。
男もまた苛立っていた。殴られた頬は、まだ痛む。
ここ数日女をかわしてきた事、昨日一緒に歩いていた女性の事。
女に言わなくてはいけない事が山ほどあるのに。もちろん、この事も―――。
でも女に避けられていては何も解決しない。
男(何とかしなくちゃいけないな・・・)
男と女、複雑に交錯した思いを乗せ、時は放課後を迎える。雨は未だに止む気配を見せない。
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