新10 1-
531:1/8 8/15 7:31:12.41 ID:FJb8l+Re0
男「花火大会?」
アイスコーヒーを作りながら、男は言った。作っているのは二人分。
男の後ろ姿を見ながらにんまりして座っている女の分だ。
略18
532:2/8 8/15 7:38:13.62 ID:FJb8l+Re0
時間に几帳面な男は、きっちり15分前に駅前にやって来た。女の姿は、まだ見られない。
大抵こうやって集合時間を定めると、女は10分前後は遅刻するのが当たり前だった。
略15
533:3/8 8/15 7:46:33.42 ID:FJb8l+Re0
夜店は神社の境内までの道の両側に、ずらりと並んでいる。
神社自体が小高い場所に立っているので、河川敷で打ち上げられる花火を見るには最適。
まだ花火大会の時間ではないが、そんな絶好の場所を見逃す人がいるわけもなく、夜店は賑わっていた。
略17
534:4/8 8/15 7:54:30.12 ID:FJb8l+Re0
男「ちょっといいか」
女「どうした、男っ!!?」
男「いい加減離れてくれ。ろくに夜店も楽しめん」
女「はっきり言う!!嫌だっ!!!」
略16
535:5/8 8/15 8:1:21.43 ID:FJb8l+Re0
男は型抜きに集中している。少しでも気を抜けば、その型は欠けてしまう。
全身にオーラを纏っているように見えるほどほど集中するあまり、周囲は気圧されていた。
略14
536:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 8/15 8:9:01.54 ID:UWV9PVlyO
ワフールワフール
537:6/8 8/15 8:10:16.13 ID:FJb8l+Re0
女は通行の邪魔にならないように、夜店の外れへと場所を移した。
夜店の明かりを頼りに鼻緒を直そうとするが、不器用ゆえなかなか直らない。
――そうだ、昔にもこんな事があった。
略17
538:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 8/15 8:16:50.22 ID:Zvq2uc2pO
全然PCから見れないし書き込みできないので携帯から。
かなり長くなりそうだ
[nagoya.cool.ne.jp/sora27/heat3-1.htm]
539:7/8 8/15 8:18:07.58 ID:FJb8l+Re0
女「ここが私の秘密の場所だ!!!」
男「おお〜」
女は神社裏の小さな道を抜けた場所へと男を連れてきた。
街一面が見渡せる絶好の場所中の場所。
略17
540:8/8 8/15 8:24:34.00 ID:FJb8l+Re0
男「まあ、その、なんだ」
女「?」
男「悪かったな。お前を忘れてたこと」
女「気にしてないぞ!!!男が楽しそうだったからそれでいい!!!」
略17

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