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282:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 8/14 2:39:50.97 ID:+uwaaUcr0
(学校)
男「・・・静か、だな」
いつもならあいつが、と男は一瞬考えたが、途中で止めた。
男(なんか昨日からあいつのことばっかり考えてるな・・・やめだ、やめ)
男は席に着く。
男友「今日は女ちゃんと一緒じゃないのか?」
男友が近づく。
男「ああ、今日は久しぶりに静かな朝が迎えられたよ」
女友「男くん」
女友が男友の横から出てくる。
女友「女とは、一緒じゃないの?」
男友と同じことを聞く。
男「おいおい・・・二人そろって同じコト聞くなよ。
そういえばあいつは、風邪かなんかでも引いたのか?」
そう言いながら鞄から教科書を取り出す。
女友「私が聞きたいわよ」
え?男の手が止まる。
男「女友も・・・知らないのか?」
女友「そうよ。一昨日映画を男と見るんだあああああって電話で言ってて、昨日電話しても全然繋がらなくて・・・男君なら何か知ってるって思って」
男「・・・」
男は鞄を見つめたまま、しばらくは動かなかった。
(某所)
薄汚れた部屋。そこに女は横たわっていた。
顔は赤く腫れ、手足は縛られていた。目は虚ろで、焦点が合っていない。
女「男・・・助けて」
小さく呟いた。これまでに何回発したかしれない言葉を。
彼女はぴくりとも動かなかった。端から見たら、まるで死体のようであった。
しかし彼女は、まるでそれを否定するかのように、もう一度呟いた。
女「男・・・助けて」
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