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288:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 8/14 3:1:06.50 ID:+uwaaUcr0
男友「家の人はなんて?」
男「昨日から帰ってきてなくて・・・今朝から、探していたんだと」
男達は学校を出ていた。
あの後不安になった3人はまず家に電話を入れてみた。
あいかわらず、女の携帯には繋がらなかったからである。
男友「映画館で待ち合わせだったんだよな?」
男「ああ・・・」
男は考えていた。
女がまさか・・・いや、単純にどっかで暇つぶしてるとかそういうことではないのか。
・・・でも、あいつはそういうやつじゃない。
まさか、を考える。犯罪に巻き込まれるという、考えたくもないことを。
ふと、男は立ち止まる。
『昨日すぐにおれが探しに行ったなら』
男「!!!」
男の顔が急に青ざめる。
もしも探しに行ったなら、もしも家に立ち寄っていたなら、もしも俺が映画を断っていたら・・・。
そんなことばかり考える。
男友「おい!大丈夫か、おい!」
男「・・・ああ」
男友の言葉で目が覚める。
男は、一度眼鏡を外し、空を仰いだ。
男(迷っていてもしょうがない・・・まずは、探すことだ)
男「なんでもない。さあ、行こう」
男と男友は再び歩き出す。
(着信音)
男「誰だこんな時に・・・!?」
携帯を開ける。
そこに表示されていたのは・・・
女からだった。
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