新10 1-
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女「ここが私の秘密の場所だ!!!」
男「おお〜」
女は神社裏の小さな道を抜けた場所へと男を連れてきた。
街一面が見渡せる絶好の場所中の場所。
予想以上にいいポイントに男は感心した。
男「お前でもこんないい場所知ってるんだな」
女「『でも』って何だ!!?『でも』って!!?」
男「いい意味で言ってるんだぞ?」
女「そうか!!ならいいや!!!」
座り込んでたわいも無い話をしていると、暗かった空が光り始めた。
その後にドーン、という音。
夜空に舞う大輪の花に女は見とれている。
男は女の横顔をしばらく見た後、ふっと微笑み、花火のほうに目をやった。
女はその後に男の横顔を見つめる。
そして、少しだけ男へくっついて、頭を男の肩に委ねた。
男は、今回は女を払いのけるような、いつものそぶりを見せなかった。
花火が上がるごとに、光は寄り添った二人を包んだ。

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