新10 1-
286:◇+uwaaUcr0 8/17 1:3:16.96 ID:jatCg76A0
女「やめてえええ!」
女はヤクザの足をつかみ、少しでも男を助けようとしている。
男「ば、にげ、ろ、よ」
圧迫されているため、あまり大きく声が出せない。
女はヤクザをにらみ続けた。
ヤクザ「なんだあああ!?テメエもまた痛い目にあいてええのかああ!!」
ヤクザの恫喝に、女はキッと見据え、言葉を紡ぐ。
女「男は、男は私の大切な人だああああああ!!!
だから、だからもうやめろおおおおぉぉぉおおおお!!!」
男(女…)
男は女の必死な表情を見て、一瞬笑みを浮かべる。
(バシィ!)
女「ぅあ!」
女は殴られ、横に倒れ込んだ。
男「て、てめええええ!!」
全身全霊を込めて、ヤクザの足をはね除ける。
ヤクザ「うお」
ヤクザは転倒しそうになったが、何とかバランスを取った。
男「俺の、女に、手を出しやがったなあああああああ!!!」
(バキィ!!)
ヤクザ「ぐぁ!」
男の右拳がヤクザの顔面に完全に放たれ、ヤクザは勢いよく転倒し、後ろにあったテーブルに体を打ち付けた。
男「…く」
男は座り込む。腹部が、強烈に痛むためだ。
子分A「や、ヤクザさん」
子分B「テメエ!!ぶっ殺してやる!!」
ゴロツキ3人は懐からナイフを取り出し、男を見る。
男(くそ…俺はともかく、せめて女だけでも)
そう考える中、不意に、横から声が聞こえた。
???「まちたまえ」

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