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55:http://ayase.asagi.biz/test/read.cgi/heat/1154927937/42 8/15 23:51:42.73 ID:iNE+3Ste0
今日もいい天気だ。お茶がうまい
海外では色々と物騒なことが起きているようだが、少なくとも今はこの国は平和だ
しかし……と、俺は腕時計を見た
男「5・4・3・2・1……」
ズドドド ガラァッ
女「男ぉおおおぉぉぉおっ、弁当作ってきてやったぞぉおおおぉぉぉおっ!!!!」
男「…………またか」
ひそひそ、クスクスと周囲が騒ぎ出す
毎日同じ時間に現れ俺の平和を乱す彼女に対し、ふぅとため息を吐いた
女「今日は男の好きなきんぴらごぼうが山ほど入れてあるぞぉおおぉおぉおおおっ!!!!!」
俺は眉間にしわを寄せ、額に手を当てた
男「お前なぁ……」
女「それとなッ、厚焼き玉子も今日は上手く焼けたんだっ!! 見ろ、今日は真っ黒じゃなくて真っ茶色ですんでる!!!!」
ああ、もうそんなことを嬉しげに言うな。明らかに今日も失敗だろ
男「……100億歩譲って毎日俺に弁当を作って持ってくるのは良い。だがな、人目を気にしろ」
女「私は気にしないぞぉおおおおぉぉおおおっ!!!!!! 男の為なら、たとえこの身がどうなろうともぉおおおおぉおおぉぉっ!!!!!!」
ばか、やめろ。そういうことを大声で口に出すなって……毎日注意勧告として言ってるだろ
俺のことを少しでも想ってくれてるなら、ついでに俺の立場も考えてくれ。誤解どころの騒ぎじゃないんだから、オイ
男「……大体な、俺は教師でお前は生徒なんだぞ」
女「愛は職業も年齢の差も何もかも乗り越えるぅううううぅううっ!!!!!」
だから、毎日毎日同じように職員室の中心で愛を叫ばないでくれ
教頭「うーん……男くん、ちょっといいかね?」
あァ……なぁ、そこの目の前で見てるお前ら……頼むからどうにかしてくれないか?
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ir ver 1.0 beta2.2 (03/10/22)