新10 1-
506:先輩 2 8/20 18:43:26.88 ID:MNbS4beg0
そこには見知らぬ女性がおり、男に可愛らしいハンカチを差出していた。
男「あ・・・どうも」
男はその女性からハンカチを受け取り、濡れた部分を拭く。
女性「大変だね〜見てたよ〜」
女性は壁に背をつけ、男の方を見ながら言う。
男「大変…って」
女性「追いかけられてたでしょ、女の子に」
男「ああ…慣れてますから」
男は拭き終えると、ハンカチをきれいに折り畳み、女性に返そうとする。
男「すいません、ありがとうござi」
女「男おおおおおおおおお!!!どこだあああああああああ!!!」
男「!?」
女性「あらあら、また来た見たいね」
女性は男から離れ、反対方向に走り出そうとする。
男「あ、君は」
女性は動きを止め、男の方を笑顔で見る。
女性「君っていう表現はおかしいな〜・・・私、一応“君”より年上だし」
君、という部分を強調する。
男「ああ…すんません、先輩」
先輩「うん、よし。それじゃあね♪」
先輩は再び走り出す。
男は、あっ、と右手のハンカチを思い出した時には、
すでに女に鉄山甲をぶつけられた後であった。


ir ver 1.0 beta2.2 (03/10/22)