新10 1-
554:Imitation you 〜6〜 8/20 22:2:13.25 ID:p2v0B/XQ0
女「今日ね・・家族がいないのはね・・・お兄ちゃんの・・・11回忌だからなの」
男「そうなのか・・・なぜ、親と一緒に行かなかった」
女「わ、私・・・お、男に伝えたいことがあって・・・」
男「それは、なんだ?」
女「私・・・あなたを・・・お兄ちゃんと思って接していたの」
女のは短く息を吸った。
女「私・・・お兄ちゃんが大好きだった・・・絶対この人と結婚するんだーって。そう思ってた・・・
でもお兄ちゃんは死んじゃって・・・そこに・・・あなたが現れて・・・」
男はイスに座りなおした。
女「私が・・・私が思っていたこの感情は、きっと、お兄ちゃんに対する気持ちだったんだよね。
男に対する気持ちじゃなかったのかもしれないね」
男「そうかもしれないな」
女「だから、私・・・男にごめんなさいしたかった。お兄ちゃんの代わりに見立てて、ごめんなさいって」
男「・・・気は済んだか?」
女「う、うん・・・ちょっと」
男「・・・大した事じゃないな。別に、お前が俺のことを亡くなった兄に見立てていたとしても、
俺は良いと思う」
女「どうして?男は、それでいいの?」
男「俺がお前の兄の偽者ということだろう?」

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