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860:デート シーン3 8/22 1:19:39.31 ID:K3FRNQ6u0
(20分後)
「うう(ブルブル)」
「どうした、女?」
女が青ざめた顔で震えている。
「こ、ここの冷房、効きすぎだな…寒いんだああ」
「ああ…」
男はそういわれて納得した。まあ、確かに多少寒いかな、と。
男にとってはそれほどでもないが、考えてみれば女の服装は露出が多い分、熱も逃げるのが多いのだろう。
「一回外に出るか」
男が女を促す。
「うん…そうするぞぉー」
女は男に付き添われ、一度劇場を出た。
まぶしい光が注ぎ、闇に慣れた二人には少々まぶしかったようだ。
「あー・・・ここならそんなでもないぞおー」
「そうか」
女がベンチに座る。男も、その横に座った。
「そんなに寒かったか?」
男は女の肩に触れる。
「うお。マジつめてぇ」
女の肌はすごく冷えており、男は驚いた。
「しまったなあー・・・もう一枚着てくればよかったんだが…ごめん、男。せっかくの映画なのに…」
「いーって」
男は女の肩を持ち、胸元に引き寄せる。
「あ…」
「俺は体温たけえからよ…しばらくこうしてろ」
「…うん♪ありがとー、男ー♪」
女は男の柔らかな体温を感じていた。
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