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472:巡り会えたら −3 8/23 23:54:44.83 ID:mDVIxLs50
校門から出る二人を見送った後、男は帰路に着いた。
女との今までの思い出を浮かべた。
どれも自分が損をしている。明らかに被害を被っている。間違えれば裁判沙汰もいくつかあったりする。
しかし、そのどの思い出が煌びやかに輝いていた。
男「・・・・まったく、これでいいんじゃなかったのか?」
女の笑顔がフラッシュバックのように脳裏を駆けた。次には泣いた顔、怯えている顔、怒っている顔、寂しそうな顔。
その最後の顔、つい昨日見た女の顔。
少し酷いことをしたのかもしれないなと思った。
自然と足は止まっていた。
今行ったら間に合うか、考えた。
その次に何が間に合うのかを考えた。
男は、駆け出した。
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