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473:巡り会えたら −4 8/23 23:54:50.57 ID:mDVIxLs50
わかっていたのかもしれない、わかろうとしなかったのかもしれない。
その時、男が感じていた感情は唯一つ。
後悔。
あの時、なぜ帰らせてしまったのだろう?なぜ優しくできなかったのだろう?
性格によるものだろうか?
意識は段々と現実の自分を認識し始める。
男「あぁ、俺は・・・あいつの事を好きになるのが怖かったのかもしれないな」
あんな真っ直ぐに突き刺すようにやってくる女の感情が、怖かったのかもしれない。
かもしれない、かもしれない、かもしれない・・・・
土手、そこに女と見知らぬ男子生徒が一緒に座っていた。
男はすぐに駆け寄ろうとしたが、見てしまった。
女の安らかな顔を。
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