新10 1-
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女「男!!!この子犬、どうしたんだ!!?」
男「ん、雨の日に見つけた。
俺んちのマンションには連れて帰れないからとりあえずここに連れてきた」
女「ほえ〜、ほ〜、ふ〜ん」
自分で聞いたにもかかわらず、女は話をそっちのけで子犬に夢中だ。
女「かわいいな!!触っていいか!?」
男「あっ、バカ!」
こいつは不意に近づくと―――。と、男が言い出そうとするのも聞かないまま、女は子犬の頭をなでようとした。
ガブッ。
女「・・・・・・がぶっ?」
女の右手には噛み付いた子犬。
女「にぎゃぁぁぁあああああ!!!!」
男「あーあ、やっぱり噛み付いたか。でも」
予想通り。そして、期待通りだ。男はにやりと笑う。
別の意味で子犬に合わせて良かったと思った男であった。
その横で女は、子犬に追いかけられ続けていた。

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