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108:8/11 8/28 4:52:32.80 ID:qAYeYgfG0
夕暮れの公園は、薄暗かった。
公園の街灯はパワー不足か、付いたり消えたりを繰り返している。だから余計暗く感じた。
女「嘘だ・・・・・・!!」
男「・・・なんて事だ」
男と女の目の前には、子犬が段ボールの外に出てうずくまっていた。
だが、うずくまったままでぴくりとも動かない。
男が子犬にそっと触れる。子犬の体は、冷たい。
女(あいつらだ。あいつらの仕業だ。あの不良が子犬を・・・。)
女は、そうだという証拠は無いが確信していた。
言いようの無い程に怒りがふつふつと沸いてきた。
許せない。あいつらだけは許せない。女の胸中はその事でいっぱいだった。
男「おい、どこへ行く?」
男は女がどこかへ行こうとするのを腕を掴んで制止した。
女「離してくれ!!許せないんだ!!!」
男「悔しいのはわかる。でもお前が行ったところで」
女「それでも私は!!!・・・私は、あいつらを許せない!!!!」
女の目には涙がたまっていた。
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