前 次 新10 1- 板 書
311:保守(1) 8/31 5:6:46.47 ID:T8/otHcN0
朝。
いつも通り7時10分前に起き、いつも通り洗面台に向かい、いつも通りトーストをかじり、いつも通り家を出る。
いつも通りの道を歩き、いつも通り学校へ向かう途中、それはいつも微妙に違う場所で突っ込んでくる。
「おはよー男ぉっ!」
いつも通り俺はひらりと身をかわし、いつも通りそれはアスファルトへダイブする。
「ぶへっ!」
「はぁ…いい加減それ、やめたらどうだ?」
いつもこれのヒザやヒジに絆創膏が張り付いているのは、俺が避けるから以前にこれの自業自得なのだが、
朝から血を見るのもいい気分じゃないので、最近ではいつもこんな様な言葉が挨拶がわりになっている。
いつも通り俺はかばんの中から絆創膏と消毒スプレー、それとガーゼを取り出す。
生傷の耐えない少女の手当て(とは言っても、消毒スプレーを吹きかけて、ガーゼで血をぬぐい、絆創膏を張るだけだが)が
登校時の日課ってのは、お世辞にも自慢できた物じゃない。これはどう思ってるかは知らんが。
「男がしっかり!受け止めてくれるまで!私は!突っ込むのをやめない!」
前 次 書
ir ver 1.0 beta2.2 (03/10/22)