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312:保守(2) 8/31 5:10:33.19 ID:T8/otHcN0
傷口周りを掃除するためにガーゼでちょこちょこと突っつくたびいつも「!」、子供じゃないんだからやめてくれ。
台詞の内容も進歩なし、いつも同じようなことをいってくるから二つ返事で済ます。
「よし、終わったぞ」
手当てが終わると、これは「ありがとぉ!」と元気よく跳ね起きて俺の横に立つと、
俺達はいつも通り、再び学び舎へと足を向ける。
いつもこの数分間は、これは大人しくなる。こうして俺はいつもさわやかな朝を向かえることが出来る。
チラチラと目が動いてるのが多少気になるところだが。
まぁそのさわやかな朝も数分、時には数十秒で奪い去られてしまうわけだ。人力二輪車に乗って背後から来る平穏を貪り破るヤツによって。
「よう男!女ちゃん!あいかわらずいい雰囲気だねぇ・・・俺もあやかりたいもんだ」
このにやけ顔のふざけた台詞に俺のさわやかな朝は雲散霧消する。
また、コイツが現れることによってこれも再始動することになってしまう。
「おお、男友!今日も面白い顔してるな!」
「…女ちゃん、時々さり気にひどい事言うよね…まぁいいや、それより昨日9時フヂさぁ…」
「…ああ、あれか!あれには私も結構来るものが…」
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