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464:薄幸少女 8 9/3 0:18:29.05 ID:584dvqB4O
男「よぉ〜っす」
ある日、女が用事があるとかで、薄幸と二人っきりになる機会が訪れた。
薄幸「あら、今日は…お一人なんですか?」
男「ああ、女は用事だってさ。」
薄幸「そうですか…残念です」
その本当に寂しそうな表情を見て、思わず
男「お前、女のこと好きか?」
なんて言葉を口走ってしまった。
薄幸「ふぇっ!?」
男「いや変な意味じゃなくてだな」
薄幸「あ、はい…好きです」
男「…そうか、良かった。」
薄幸「え?」
男「迷惑なんじゃないかと思ってさ。ほら、あいつ煩いから」
薄幸「とんでもないです!私は女さんの声が大好きですから、いつも大音量で聞けて嬉しいんです!」
男「そうか…良かった。あんなのでもちゃんと人の役に立てるんだな…」
薄幸「……あの、男さん」
男「ん、何だ?」
薄幸「男さんは女さんのこと、好きなんですか?」
男「…どうかな。と、悩むまでもなく…まあ、そうだな。好きなんだろう」
薄幸「…なら、私の遺言だと思って聞いて下さい。一生大切にしてあげて下さいね。女さんのこと…」
男「…遺言?」
薄幸「……女さんにも伝えて下さいね。もう明日から来なくていい、って」
男「おい、薄幸?」
薄幸「男さんも、短い間だけどありがとうございました。」

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