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486:薄幸少女 ラスト 9/3 1:38:02.29 ID:584dvqB4O
女「うっ…ぅっ……ひぐっ…」
女が泣いている
でも今の俺にはどうすることもできない
何故なら俺も少し油断しただけで涙が溢れ出しそうだったからだ。
情けないことに、自分の涙を留めるのだけで精一杯だった。
………
数日後
女「男ぉぉぉぉぉお!!一緒に帰ろぉぉぉぉぉお!!」
俺達はまた以前の日常に戻っていた。
男「おう」
二人でいつもの道を歩く。
心には穴が空いている感じがした。これは、暫く消えてくれそうに無い。彼女でこれならば、もし今目の前にいるこの女を失った時、どれ程の大穴が空くのか。
想像するのが怖くて、いつのまにか女を抱きしめていた。
女「え、男?」
男「あ、すまん…」
と言いながらも、放す気は起きなかった。
そう、放してはならないのだ…この腕の中にあるものは
決して…
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