新10 1-
66:フジノヤマイ 5 8/31 22:14:34.31 ID:QXgdqjc5O
──放課後。
本当は用事など無かった。
しかし、どうしても女の所へ行く気にはなれなかった。
家に帰るでもなく、男は商店街をふらふらと歩いていた
男(俺が行って、喜ぶのか?)
男(今まであいつに冷たく当たって来たこの俺が……)
男(あいつの想いに応えてやれたことが一度でもあったのか?)
男(俺は、今まであいつに何をしてやれた?)
ふらふらとさ迷っていると、いつの間にか日が落ちかけているのに気付いた。
男「…ああ、もうこんな時間か……」
男は適当に夕食の材料を買い、家に帰った。

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