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68:フジノヤマイ 6 8/31 22:28:28.53 ID:QXgdqjc5O
男は鍵をあけ、自分の家のドアを開いた。
すると、
妹「あ、い、今帰ってきましたからっ!」
妹が電話の応対をしていた。
相手は
…すぐに解った。
妹「ほら!お兄ちゃん!!ずっと鳴りっぱなしで大変だったんだからね!!」
電話の声『ようやくか!早く代われ妹ぉぉぉぉお!!!』
受話器を耳に当てるまでもない。
その声はただ持っているだけでしっかりと響いてきた。
男「…女」
女『男ぉぉぉぉお!!何故だ!!何故見舞いに来なかったぁぁぁぁぁあ!!?』
男「いや、すまん…用事が、さ…」
女『嘘つけぇぇぇえ!!妹は何も無いって言ってたぞ!!』
女『……寂しかったんだからなぁ……』
男「…!ごめん……」
この時男はようやく気付いた。
何もしてこなかったのならば、これから何でもしてやればいい。そんな単純なことに。
何もしてこなかった。だからこそ、今、会わない訳には絶対にいかない。
男「すまん…女。今日は遅いから…明日は必ず…学校を休んででも行くからな」
女『馬鹿かぁ!明日はもう退院してるわぁぁぁ!!』
男「そうか…すまん」
男「…あれ?」

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