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73:フジノヤマイ らすと 8/31 22:57:45.99 ID:QXgdqjc5O
女「ああ。そうだ、うん。私は確かに命に関わる病気にかかっている。そのお陰で昨日は死にそうになった。」
女「でもそれはな、病院に行って治るような病気じゃないんだ。この先どんなに医学が進歩しても絶対に治らない病気…」
女「でもそれは、男が居てくれれば絶対治る病気なんだ」
まさかまさか……
女「ずばり!!恋の病だ!!」
男「やっぱりそんなオチかァ!!!!」
女「正式な病名は、『男の側にいないと死んでしまう病』だっ!!」
男「知るか畜生ォ!!!」
男「お前俺がどれだけ心配したと…」
女「えへへ…心配、してくれたんだな。」
女は男の腕にしがみついた。
女「ありがとう。男…心配させて、ゴメンな…」
男「ったく……もういいよ。」
男の中には怒りや落胆などの感情が渦巻いていたが、すぐに消えてしまった。
女と、これからも一緒に居られるという安堵が、男の心を包んでいた。
男「しょうがないから、その病気が消えてなくなるまで一緒に居てやるよ…」
女「……ありがとう。男…へへ」
女「ん?やばい、男!!走らないと遅刻だ!!」
男「…いや、いいよ今日は。」
女「…え?」
男「昨日の埋め合わせだ。サボって遊びに行こうぜ」
女「…!…うん!!」

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