前 次 新10 1- 板
935:瞬きの輝きシーン8 9/5 18:43:52.90 ID:CUpGnMCK0
好きなのか、嫌いなのか、単なる友達なのか、なんとも思ってないのか…側にいるのが当たり前すぎて、そんなこと考えたことも無かった。
じゃあ、何も言う事なんて、答えなんて、ないじゃないか…彼はそう思った。
しかし何か、何か言わなければ、男はそう考え、正直に言う事を決めた。
男「…すまん、俺、お前の事どう思ってるかとか、考えた事もない」
女「(!!)…そう」
男「あ、勘違いするなよ。別に嫌いだとか言ってるわけではなくてな」
女「…分かってるぞ、男おおおおおおおおお!!!」
女は大声を上げると立ち上がり、右手をビシッと男の方へ伸ばす。
女「今日は楽しかったぞおおおおおおお!!!思い出なんて、よく考えてみればまだまだ作れるしなああああああ!!!
引き止めて悪かったな、男おおおおおおお!!!」
男「あ、ああ…いやいいんだ。お前が元に戻ってくれたら」
男も立ち上がる。
男「んじゃ、帰るか…女は?」
女「私の家はすぐ近くだああああああ!!!まだコーヒー飲んでなかったから、これ飲んだら帰るぞおおおお!!!」
男「ん、そっか。じゃ、また明日な」
女「また明日なああああああ!!!お弁当作っていくからなあああああああ!!!」
男「バイオ兵器は作ってくるなよ」
男が公園の出口へと歩いていく。女はブンブンと大きく手を振っている。
ただ、暗さのせいか、女が大粒の涙を流していた事に、男は気付いていなかった。
前 次
ir ver 1.0 beta2.2 (03/10/22)