新10 1-
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男「で、マジで終わらせたわけだ」
九月二日。時刻は、午後十時を過ぎたあたり。
男の部屋のテーブルに並べられているのは、女の夏の宿題。その全てがやり遂げられていた。
女「どうだ!!! 男への愛が私を動かしてくれたぞおおおお!!!!」
男「・・・学校が終わってからすぐ取り掛かったのか?」
女「そうだ!!! 30時間以上、寝ずにやった!!!」
男「お前は・・・」
どうしてそれを夏休みの初めのうちにできない、と男は言いたくなった。
男「まあ、約束は約束だからな。どこへ行きたい?」
女「あ、ああ、えーと・・・」
女は宿題を終えることに必死で、その後の事を考えていなかった。
ふと、男のベッドの近くにあったある雑誌に目が行った。
女「ここに行きたい!!!」
女はおもむろにその雑誌の表紙を男に見せた。
表紙は、ジェットコースターの写真だった。
男「遊園地か・・・。わかった、じゃあ集合は――」
待ち合わせ時間や場所を決めた後、女は名残惜しそうに男の部屋を離れた。
だが、翌日は男とのデートだ。
女はワクワクしながら布団に潜り込んだ。

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