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852:お気に召すまま 〜13/18〜 9/15 1:22:21.18 ID:M0CojTeU0
司会者である教師の冷たい声で、女も場内も一気に静まり返った。
男「加えて彼女はガサツで、繊細という言葉が一番似合わない人間だとも思います。
人の気持ちも知ったことではないようなその素振りに僕を含め、たくさんの人が迷惑をかけられてきました」
司会者「応援者の演説は著しく候補者の印象を悪くします。即刻退場してください」
男「ちょ、ちょっと待ってください!こ、ここからが応援するところです」
司会者「退場しなさい」
男の隣に別の教師がやってきて、男の腕を掴んだ。
男「ほ、ほんとにこれからなんです!!彼女は、横暴で我侭で自分勝手だけど、すごく自分に正直で素直なんです!!
彼女は、自分がしたいように、生きたいように生きているんです!!それは、今の生徒会にとって必要な事だと思うんです!!」
そこで男はマイクから顔を離された。
しかし、尚も男は叫んだ。
男「か、彼女は優等生のように自分の利益を第一に考える人じゃない!そこまでの、なんていうか・・・そう心意気だ!!
心意気があの優等生とかいう奴とはちが・・・」
そこで男は裏の出口から退場させられてしまった。
こうして最終弁論会は幕を閉じた。
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