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53:秋雨と台風〜9 9/15 23:47:49.61 ID:0Missr+M0
何とか泣き止んだ女を連れて、併設されてるショッピングモールをぶらついていた。
女「さっきはすまなかったぁ、男ぉ〜」
さっき抱きつかれたときにまあ色々と付着したわけで。涙はまだいいとして……これ以上は彼女の名誉に関わるからコメントを控えるが。
と、ふいに、見知った顔が遠目に見えた。
男「ん……あれって、女友じゃないか?」
女「あ、ほんとだぁ!!女友ぉぉぉーっ!!!」
女友「っ!女に、男くん……!?」
男「よう。女友は一人か?」
女友「え……あ、うん、そうなの。まったく、二人が羨ましいわね〜このこの」
女「……女友、なんで周囲を気にしてるんだぁ?」
女友「え!?いや、そんなことないわよ……ふふ、ははは」
男友「女友、すまん〜……って」
男&女「( ゚д゚)( ゚д゚)」
男&女「( ゚д゚ )( ゚д゚ )」
女友「……こっち見ないでよ」
一瞬硬直していた男友は、すぐに露骨に引き攣った笑みを浮かべると、
男友「よ……よぉ、お二人さん。奇遇だなぁ、ははは」
男「そうだな」
女「ホントに、この雨の中ご苦労だなぁ!!なぁ、女友ぉ!?」
女友「そ……そうね、あはは……」
男友「んじゃあ、オレはこれで……二人の時間を邪魔するなんて野暮なことできないからな」
女友「わ、私も失礼するね。じゃあ、二人も休日を満喫してね〜」
それだけ言い残し、凄まじい勢いで二人は雑踏へと消えていった。
男「……あの二人もなんだかんだいっていいコンビなんだよな」
女「そうだな、負けてられないなッ!燃えてきたぞ男ぉぉぉ!!」
男「あー、お前はとりあえず落ち着け」
女「さあ!衆愚に私達のラヴラヴっぷりを見せつけてやるのだぁぁぁ!!」
男「女〜、先行ってるからな〜」
女「って待て男ぉ!さっきの優しさは何処にいったぁぁぁッ!!」
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