新10 1-
294:学園祭〜7 9/19 14:57:57.51 ID:fe0WwBHg0
男友「みんなありがとぉぉぉぉッ!!」
そして――あっという間の閉幕。
会場の片づけを終え体育館から出てきた男に、待ち伏せていた女が飛びついた。
男「……っおぉ!?」
女「男ぉぉぉ!!カッコよかったぞぉぉぉ!!惚れ直したぁぁぁッ!!」
男「あ、ああ……」
何処か照れくさそうだった。
男「……すまん、内緒にしていて」
女「事前に……言ってくれればよかったんだぞぉぉぉッ!!」
男「いや。妹から、黙っててビックリさせたほうが、と言われたんだがな……どうも、芝居は苦手だ」
女「……っ、いいんだぁ!!今回はぁ!お前の演奏で全てチャラにしてやるぅぅぅ!!!」
男「助かる」
女「にしても驚いたぞぉぉッ!!男、ドラマーだったんだなぁぁぁッ!!?」
男「お袋が好きでな。ガキの頃にそっち系の音楽教室に行かされていたんだ」
そういって、スティックを振るマネをしてみせる。
男「妹のギターはまだ続けてるが、俺は辞めてたから感覚取り戻すのに苦労したわけだ」
女「でも、全然上手かったぞぉぉぉっ!!」
男「……侘び代わりに……文化祭、一緒に回るか。今日は時間、あんまりなくなってしまったがな」
女「……!」
男の言葉に、女はぱあっと顔を輝かせると――
女「……構わんっ!!今から超速で回れば問題ないぃぃっ!!!」
男「ぉ、おい、待て」
女「はははは!!行くぞ男ぉぉぉ!!!」
女は男の手を引き、学生たちの雑踏に駆け込んでいった――


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