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822:5/5 9/21 13:24:23.80 ID:MojSS3rm0
女「才女になるのを諦めない事にした!!!」
男「・・・はぁ」
放課後の教室。女は握り拳を作りながら再度宣言した。男は呆れた顔でいる。
女「いや、本当にバカじゃないって所を見せたいだけなんだ!!!」
男「だから一日二日でなれるわけじゃないと」
女「だから!!! 明日から少しずつ努力していこうと思う!!!」
男「ほう」
女「それにさ、やっぱり・・・」
男「やっぱり?」
女はにこっと笑う。
女「才女が男の傍にいると、男が余計にカッコよく見える!!!」
窓から差し込む柔らかい秋の西陽が、にこやかな女をいっそう輝かせた。
こいつは・・・、と思いながらも、男はつられてふっと笑う。
男「さーて、帰るか。宿題もあることだし」
女「えっ!! そんなの初めて知ったぞ!!!」
男「だから授業聞いてろっつーの。あ、宿題は貸さないから五時間かけてやる気を出してくれ」
女「そ、そんなあああああ!!!」
男「目指せ才女、だろ?」
女「お〜〜〜と〜〜〜こ〜〜〜〜〜!!!!」
山吹色の日差しは、誰もいなくなった教室の机の影を伸ばしていった。
― 終わり ―
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